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カードのお題でグループトーク

数年前に実施した中級クラスでの実践をもとに活動を紹介します。

活動の一番の目的はおしゃべりを楽しむことでしたが、それと同時に次のような目的もありました。

  1. 話す練習をする
  2. 人の話を最後まで聞く練習をする
  3. 質問を考える練習をする

これらの目的は、実施前に学習者にも伝えました。

2と3は、日ごろからクラスの課題として感じていたことです。

授業前の準備

  • クラスに合った質問を20~30程度考える。
  • 質問を書いたカードを準備する。
  • これをグループの数だけ準備。

おすすめは100円ショップでも売っている名刺用カードです。

ミシン目が入っているので手早くきれいにカードを作れます。

進め方

  • 最初の人がカードを引いて、みんなに見せる。
  • カードを引いた人は、まずカードの質問に答える。
  • 他の人は必ず、最低ひとつは質問をする。

実際の様子

このようなやり方で二つのクラスで実施しましたが、一つのクラスはとても盛り上がり、1時間近くやっていました。もう一方のクラスは、淡々と進んだ感じです。

同じ活動をやっても盛り上がる場合もあればそうでない場合もありますね。

ちなみにこの活動、テレビ番組で紹介されていた「トーキングゲーム」をヒントに作ってみたものです。

今思えば、こんなふうにやってもよかったのでは?と思います。

  • 回答者の隣の人がカードを引いて、そのまま質問する。
  • 答えたくない質問は「パス」できるようにする(2回まで)。

今回の記事は、中級クラスでの実践をもとにしたものですが、初級後半ぐらいから実施できると思います。最後にネタ探しの方法を紹介します。

お題のネタ探し

最後にネタ探しのヒントを挙げておきます。

  • DMM英会話の教材「テーマ別会話」
  • ネット検索(検索語:トークテーマ、フリートーク、サイコロトーク)
  • 対話型AIに質問

試しに対話型AIのBingに質問を20挙げてもらいました。そのうち使ってみたいと思うのは5つ程度でした。まだまだ教師の仕事は必要なようです(笑)

皆さんの担当クラスでは、どんな質問が使えそうでしょうか。

◆追記 2023年10月9日

グループで盛り上がるアクティビティをお探しなら、以下の記事も参考になるかもしれません。


日本語教材ですが、こちらの1~3章には、雑談ネタになるようなものが含まれています。

(拙共著ですが、日本語学習以外の場面でも使えるのではないかなと思っております。)