ナニカのヒント Japanese Language Learning and Teaching ※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています

言葉当てゲーム

学期末によくやっていたのが、言葉当てゲームです。

進め方

①やり方を説明する(全体でやってみる)

・一人の学習者(Aさん)に目を閉じてもらう。

・クラス全体にカードを見せる。(例)いちご

・Aさんに目を開けてもらう。

・Aさんがカードの言葉を当てられるよう、教師がヒントを出す。

(例)くだもの、赤い……

・Aさんに単語を当てるよう促す。

②グループごとにゲームをする

・3~4名のグループを作る。

・各グループに、20程度の言葉カードが入った封筒を渡す。

・各グループで順番を決める。1番目の人(Aさん)は目を閉じる。

・Aさん以外の人が封筒から1枚カードを抜く。

・Aさんがカードの言葉を当てられるよう、みんなでヒントを出し合う。

授業前の準備

①学習者に当ててもらう言葉を20程度選択する

単語の選択は以下のようにすることが多いです。

・教科書の索引を利用

・全員が覚えていそうなものを選ぶ

・ヒントを出しやすいもの(言い換えがしやすいもの)を選ぶ

②カードを複数セット作る

③各グループに渡せるように封筒に入れる

カードの例

適当な言葉を選ぶのに意外と時間がかかったりします。

過去に実際に使ったものをアップします。よろしければ参考になさってください。

みんなの日本語』25課終了時点で使用したもの

『みんなの日本語』42課終了時点で使用したもの

活動中の様子

簡単なものは3つぐらいのヒントを聞けば当てることができますが、中にはけっこう時間がかかるものもあります。何度もこの活動をやっていますが、ゲームが始まってしまえば、教師がすることはほとんどなく、たまに、うまいヒントが出ずに困っている場合に助け舟を出す程度です。活動中の学習者の様子はこんな感じです。

・言葉を当ててもらおうとして一生懸命日本語でヒントを出す

・日頃発言が多くない学習者も積極的に発話する

・学習者同士で自然にコミュニケーションが生まれる

時間がないときは、グループ活動ではなく、クラス全体で実施することもできます。

上で紹介した初級用以外にも、中級クラス用のセットもいくつかあるのですが、どの教材に準拠したものか記録が残っておらず…。これまでこの活動のなかで使ってきた言葉をシャッフルして、レベルごとに整理したものを、公開します。

中級、上級クラスで使用した言葉

レベル判定はリーディングチュウ太によるものです。N1、級外となっているものも、中級クラスぐらいであれば大丈夫だと思います。

今回は言葉当てゲームを紹介しました。全レベル、いろいろなタイプの学習者が参加できる活動なので、ぜひ試してみてください!

■追記

こちらの記事で、上記のカードをダウンロードできるようにしました。

また、こちらの記事では、ルール説明用のイラストを公開しています。