ある本を買おうと思ってamazonを見たら、古本で半額だったのでそちらを購入することにしました。最安のものを購入しましたが、カートに入れるときに「あ、バリューブックスだ」と気づきました。
数日後、手元に届いた本の間には納品書が挟まっていましたが、よく見ると単なる納品書ではありません。「納品書のウラ書き」という見出しが視界に入ってきました。なんかおもしろそうです。
その記事では、よしもとばななさんの『724の世界 2023』という作品が紹介されていました。紹介は、宮崎智之さんによるものでしたが、記事は次のように締めくくられています。
だから、世界が優しい。ずっと読んで、この世界にい続けたいと思う。そして、自分の生活の「記憶」も残したくなる。残しておかなければならないものがあることに気づかせてくれる。誰かのささいな日常は、きっと誰かを救うのです。
よしもとばななさんの作品はたまに読みますが、この宮崎さんの評、すごくしっくり来ました。私のお気に入りは『海のふた』です。今の季節にぴったりの一冊です。
▼納品書の裏書きについては、こんな記事がありました。
バリューブックスからのラブレター。「納品書のウラ書き」にまつわる話。
私は古本を購入するときは、本の状態と値段で選びますが、今回「納品書のウラ書き」を見て、バリューブックスさんは、私にとって単なる古本屋のひとつじゃなくなりました。こういう取り組み、すてきですね。